ブログ|奈良市大宮町で歯科をお探しの方は西峠歯科まで

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雨の文殊院

2023年4月30日

皆さん、こんにちは

西峠歯科院長:西峠和宣です

 

今年も桜の季節はアッと言う間に過ぎ去って

雨が降るごとに陽は暖かく

新緑も眩しい季節となりました

今はゴールデンウィーク真っ只中

皆さん如何お過ごしでしょうか?

 

先日、私は久しぶりに家族と共に

桜井市は安倍文殊院へ行ってまいりました

 

この日も朝から強い雨が降り続き

出掛けるには生憎の天気ではありましたが

それが返って気持ちを落ち着かせて

駐車場からの足取りもゆっくり

人影少ない境内へと赴くことができました

 

山門をくぐるとそこは陰陽道が守る結界の地

自然と心が引き締まります

そして同時に優しく大きなものに守られているという安心感が

私たち参拝者の体を包んでいきます

 

伽藍から流れ落ちる雫が砂利を叩いて

いよいよ雨脚が激しくなった頃

受付を済ませて本堂へ進むと

そこには言葉では表現し尽くせない

素晴らしい世界が広がっていました

 

【渡海文殊群像】

雲海を渡り

私たち衆生の魔を払い

知恵を授けるため

説法の旅に出かけている姿

 

訪れるたびに「こんなに大きな御姿でしたか!」

とビックリしてしまいますが

そんな驚きも束の間

今度は畏敬と祈りの気持が静かに満ちてきます

 

中でも中央におられます騎獅文殊菩薩像

獅子に乗られながら

右手に降魔の利剣という剣を持ち

左手に蓮華を持たれています

その眼差しは遠く静かで

口元は優しく結ばれていますが

見つめる私たちの心に語りかけられてきます

 

 

西暦1203年(建仁三年)

鎌倉時代の大仏師・快慶の作といわれ

全高が7メートル

木彫極彩色の騎獅像としては日本最大です

その堂々たる気高さと限りない慈悲とが一体になった姿は

何度お会いしても心を動かされます

そして私たち家族もまた自然と両膝を折り

手を合わせているのでありました

 

オンアラハシャノウ

 

文殊菩薩の真言ですが

どれくらい唱えたでしょうか

また家族と一緒に他愛もない事を

どれだけ話したでしょうか

気が付けば雨音は消え去って

私たちの顔はずっと朗らかでした

 

奈良への帰り路

陽が射し始めた西の空を見つめながら

それぞれの胸の内には

いまだ文殊菩薩の余韻が続いていたのでしょう

 

車中は静かでした

 

 

 
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